休日はどうなるの?介護施設における「夜勤専従」とは

「夜勤手当」「時間外手当」と名目がある通り、介護職は一般的な労働である日中以外にも業務対応するケースが多い職種です。こうした出勤には給与にプラスされる手当が出ますが、昼夜を頻繁に行き来する働き方をすることで体調を崩してしまう人も出てきます。「もらう給与を上げたいが、昼夜どちらも出るのは辛い」、そんな人におすすめの働き方が「夜勤専門」です。

夜勤専従をする上で必要な資格は定められていません。しかし、日勤よりも業務量が少なめの夜勤を原則1人としている施設では、無資格では夜勤専従で必要な食事・排泄介助など体に直接触れる介護が行えないので、前提として初任者研修が必要になります。しかし、有料老人ホームなど夜勤が複数人体制の施設であれば、無資格・未経験の夜勤専従スタッフを募集していることや、休憩・仮眠の時間が設けられ施設が多くなっています。

夜勤専従の仕事は基本的に日勤と同じですが、施設利用者が就寝する前の介助を行ったあとは、夜間の見守りが主な仕事となり、その後起床介助を経て日勤の介護職員と交代します。介護職員から夜勤専従になる場合、基本的には日勤3ヶ月以上の経験を積むものとされており、その中で夜勤を経験することもあるので、「何をしたらいいか分からない」ということにはなりません。

1回当たりの勤務時間が日勤よりも多い代わりに、勤務日数が少なく、その時間の多くは利用者が寝ている時間帯なので全員とコミュニケーションを取る必要がないというメリットもあります。※夜勤専従の詳細についてはこちらもチェック!→【夜勤専従】はいかが?~介護士の働き方~